身体のアセスメント

ゴルフスイングを学ぶ前に重要なことは、身体の状況を確認しバランスを調整することです。バランスが偏っていると、効果的な動きができず、パワーも効率よく伝える事ができません。まず最初に体の数カ所の緊張度を確認します。この結果ゴルフスイングの特徴、身体の柔軟性、私生活での動きの癖までがわかります。殆どの方が診断を聞き、その通りです、何故分かるんですか?と驚かれています。よりスムーズな動きを行なう為に各自のバランスを調整し、これに伴った準備運動を提供します。そして自身が動き安い部分と動きにくい部分を理解することで、スイングの技術向上に役立てて頂くというのが狙いです。

技術のアセスメント

身体のアセスメントの次は、現状のゴルフスイングを含む技術チェックです。ゴルフ場に移動し、練習場とラウンドレッスンの中でインストラクター、コーチが皆様の技術をチェックしながら、スイングを撮影します。このアセスメントにより滞在中の練習内容を微調整し、指導方針をまとめることが目的です。フルスイング、ショートゲーム、パッティングの中で起こりうるミスの原因は何か? そしてその課題をどのように練習していくべきかを確認し、プレーヤー自身も理解して取り組むことで技術上達に役立てます。

道具のアセスメント

クラブフィッティングはプレーヤーにあった用具であるか、正しくセッティングされているかの確認です。どんなに素晴らしいクラブでもプレーヤーの身長、筋肉、スイングスピード、スイングプレーンの特徴などに合っていなければ正しいボールフライトは生まれません。重量、バランス、シャフトの硬さ、ライ角などを確認し、プレーヤーに合わせて調整をします。またグリップ交換が必要な方には、短時間で対応できるようアレンジ致します。

目標設定:フルスイング

誰もがトッププロのようなスイングをしてみたいという気持ちは変りません。しかしながら、人間にはいくつかのタイプがあります。ご自身にあったタイプのスイングを目指す事、そしてご自身の身体能力に合ったスイングを心がける事が重要です。滞在中のスイング目標設定は今後のゴルフ人生の理想のスイングへのステップです。症状を確認し、原因を明確にした上で、コーチと参加者が理解して取り組んで行きます。最終的にはコースの中で細かい部分を考えながらスイングするのではなく、その人のリズムを大切に、よりシンプルにスイングができるようになることが目標です。

目標設定:ショートゲーム

ショートゲームの目標は安定してピンに近づけるアプローチができることです。自然のスポーツであるゴルフには、芝の状況、地形などにより異なったアプローチが必要ではありますが、基本的なスイング原理を変えるということはありません。よりシンプルに各状況に合わせたアプローチをご説明し、練習場の中にあるグリーン周辺とバンカーを使用して技術的な練習を繰り返します。その後はコースの中で状況に応じた正しい判断が行なえるよう練習を行ないます。また夕方からの空いている時間を利用し、各自がコース内で何球かを打ち直ししながら目標に向けて取り組みます。

目標設定:パッティング

パッティングは最終的にカップに沈める最も重要な部分です。練習の殆どをフルショットに使っている方が多いと思いますが、ゴルフでは13+1と言われ、13本のクラブでスコアの半分、1本のパターでスコアの半分を出す、つまり13本のクラブとパター1本の比重が同等だということです。練習ではショット練習で費やす時間と同じ時間をパターに費やすことです。また技術的にはパターの延長はアプローチ、その延長はフルスイングであるという原理を知る事も大切です。パッティングの練習ではこのような考え方を含め、ラインの読み方、練習方法、メンタルなどをご紹介していきます。

目標設定:コースマネージメント/ルール

気軽にラウンドできるカナダの環境では、練習時間以上に実際のコースでのラウンドが可能です。そのため、北米では技術的には中級レベルでも状況に応じたプレーを知っているという方が多く見られます。メンタルの割合が高いゴルフというスポーツでは、コース内での考え方をクリアにすることで、ショットへの集中力も高まってきます。自然な地形を利用してインストラクターが同行しながら、状況に応じたマネージメントを指導します。また同時にコース内でのルール、ハザード周辺での処置方法などもより詳しくご説明致します。

目標設定:メンタル

このメンタルは主に長期プログラムの方への指導となります。日頃の練習をより充実させる為には、理解して取り組む事が大切です。特に日本人にとってのメンタルトレーニングは100%言葉を理解できる日本語で行なうことが重要です。本校では日本語の指導者によるアスリートへのメンタル授業を定期的に行ない、各自の思考力を高めて行きます。このメンタルレクチャーの特徴は、ゴルフでの目標達成は自身の人生の目標の一部であるという部分です。将来の夢、30年後、20年後の人生の大目標、10年後、5年後の中目標、3年後、1年後の小目標をゴールから逆算して考えます。その他気持ちが高まる音楽、イメージトレーニングなども段階を踏んで学んで行きます。

レッスン/コーチング

日本人のヘッドコーチ、カナダ人のテクニカルコーチによる定期的なレッスンを行います。練習場、ラウンドでの確認では技術的なアドバイスや状況に応じた練習を行ないます。その他大会へ同行し、時にはコーチがキャディーを行なったり、カナダ国内のプロやトップアマチュア、あるいは生徒と同レベルのプレーヤーをアレンジするなど、レッスンなどの技術的アドバイス意外にも生徒の技術向上に必要な手配をすることで、生徒自身自らモチベーションを高くキープして取り組めるようにしていくのがCSBAのコーチングです。

ランチモニター(弾道解析)を使った技術指導

屋外、室内でも使用できる Flight Scoop (フライトスコープ)を使用して、各生徒のスイングをしっかりと分析します。ヘッドスピード、ボールの出だしスピード、フェースの向き、軌道、スイートスポートに当たる確立、入斜角度、スピンレート、などなど数字と画像を使用して、自信の状況を理解します。またビデオ映像に関しては、ご自身の体系に似た選手を選び、その選手の利点欠点を分析しながら、ゴルフ場、あるいは教室内でスイングを勉強して行きます。大会にあせて、コース内でもフライトスコープを使用し、各大会会場の練習ラウンドでも使用しながら、現状をヨリ理解できるように取り組んでいます。

練習/トレーニング

宿泊先あるいは学校からゴルフ場までは自転車で約10分の距離にあります。ドラインビングレンジには無数のボール、練習グリーン、バンカーが整備されています。またゴルフ場からトレーニングジムまでは自転車で5分以内の距離にあり、ラウンド、練習、コンディショニングトレーニングなどをバランスよく行なうことができます。

ラウンド

平日の早朝のラウンド、曜日に関係なく午後2時30分以降のラウンド、定期的にウィスラー外のゴルフ場でのラウンド、そして大会のコースに遠征する練習ラウンドです。長期プログラム生の平均ラウンドは、5月から10月までで約100ラウンド、多い生徒で150ラウンドです。ラウンドをすれば良いという訳ではありませんが、日本の環境と異なり、北米ではラウンドも練習も同じように行なえるというのが特徴です。